震洋
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震洋(しんよう)別名マルヨンは、第二次世界大戦で日本海軍が開発した特攻兵器。日本陸軍が開発した同様の特攻艇にマルレがある。
小型のベニヤ板製モーターボートの先端に炸薬(主に250キロ爆雷)を搭載し、搭乗員が乗り込んで操縦。上陸しようとしている敵艦に体当たり攻撃することが目標とされた。 末期は敵艦艇の機銃増加に伴い、機銃を破壊、到達するために一発のロケット弾が搭載された。また、2人乗りのタイプもあり、こちらには機銃1~2丁が搭載され、指揮官艇として使用された。
1944年にはルソン島方面で実戦に投入され、幾ばくかの戦果を挙げてはいる。
日本本土決戦時には、入り江の奥の洞窟などから出撃することが計画され、日本各地の沿岸に基地が作られた。九州・川棚の訓練基地跡が有名。