陳到
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陳到(ちんとう、175年 - ?)は、後漢末期から三国時代にかけての蜀の武将。字は叔至。
豫州汝南郡の人。経歴的には孫乾と同時期からの劉備配下の将ともいわれ、趙雲と並んで忠義と武勇を誇る人物と高く評価されているにも関わらず、三国志演義には記述がない人物である。
劉備が豫州刺史を務めていた頃からの家臣で、武勇に優れていた。忠誠心も厚く、劉備が蜀の皇帝になると征西将軍、永安都督、亭侯に封じられた。正史・『三国志』の「蜀書」には、楊戯が記した『季漢輔臣賛』が記されている。これは、蜀の人材のどういうところが優れているかを記しているものであるが、陳到もこの中に記されている名将の一人である。正史の中では趙雲に次ぐ人物として高い評価を受けている。