開陽台

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

開陽台と展望台

開陽台（かいようだい）は、北海道標津郡中標津町にある丘であり、展望台がある名所となっている。

標高271ｍの小高い丘であるが、周囲に視界を遮るものがないので地平線が丸く見える。晴れた日には野付半島はもちろん国後島まで望める。付近には北海道遺産の一つである根釧台地の格子状防風林がある。見晴らしの良さから、夜間、天体観測に訪れる者も多い。また、1982年に発表された佐々木譲のツーリング小説「振り返れば地平線」に登場した事などから、80年代以降は北海道ツーリングライダーの聖地としてライダーの間では広く知られる。

1995年に新しくなった現在の展望台は2階建てで入場無料。1階には「ハイジーの家」という軽食・土産物の店が入っていたが、2006年10月末を以って閉店した。

展望台の裏手には無料で使用できるキャンプ場があり、北海道を旅するツーリングライダーの憩いの場所となっている。開陽台での長期滞在を目的に毎年北海道へやって来るライダーも多い。

なお、かつてはNHK 釧路放送局（総合テレビ・教育テレビ・FM放送）と民放テレビ（北海道放送(HBC)・札幌テレビ放送(STV)・北海道テレビ放送(HTB)・北海道文化放送(UHB)）の中継局があったが、現在はNHK釧路放送局のFM放送とSTV、HTBのみとなっている。また、総合テレビ・教育テレビ・HBC・UHBは標津町川北の妹羅山にあり、2007年度にNHK釧路放送局が、2008年度に民放が行う地上デジタル放送の中継局も妹羅山に設置されるが、NHK釧路放送局と民放4局が共用する形になる。