釧路沖地震
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釧路沖地震(くしろおきじしん)は、1993年1月15日午後8時6分ごろ、北海道釧路沖太平洋で発生したマグニチュード7.8の地震。
釧路市では、当時の気象庁震度階級(8段階)での震度6(烈震)を観測したが、死者2名、負傷者966名と、規模のわりには人的被害が少なかった。 震源が深かったのと、津波がなかったのが被害が最小限にとどまった事を示している。 青森県八戸市でも当初は震度6と発表されたが、釧路市に比べ被害が小さかったことから、翌1月16日に震度5(強震)に訂正された。
道路が陥没しマンホールが浮きあがる液状化現象や、斜面が崩れ国道が崩落した他、落橋、海面上昇によって中心市街地が床下浸水、家が倒壊、都市ガス、鉄道が壊滅的被害を受け都市インフラの復旧には半年を要した。被災時に戦後最大の地震保険の支払いが実施されたため地震保険の見直しに繋がった。
都市防災の被災軽減の例として、阪神・淡路大震災後の神戸市の復旧ではモデルケースとなった。
- 被害
- 死者2名、負傷者966名
- 建物全半壊 308棟
- 釧路市と各都市を結ぶ鉄道、国道、道道が不通となったほか都市ガスが破壊。ライフラインの多くが破壊され復旧に半年を要す。