西本欣司
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西本 欣司(にしもと きんじ。1966年11月24日 -)は、神奈川県出身のプロ野球審判員。セ・リーグ袖番号は1990年採用から2003年までは35(※現在は空番)だが2004年以降7(1988年~1992年までは岡田功がつけていた番号である。)。
[編集] 来歴・人物
武相高等学校から愛知学院大学を経て、1990年にセ・リーグ審判部に入局した。同年はセ・リーグにおける審判4人制がスタートした年であり、55歳以上のベテラン審判の大半が引退した中で新規採用された一人である(合計3人いたが、残りは既に引退)。ちなみにこの年からセ・リーグは新人審判には専用の袖番号を与えることとしていた(※ 1998年から新人審判に空番号を与えると変更されて今に至る。)ためその初年度の審判でもある。
2005年シーズン終了時での出場試合数は621、オールスター出場1回。2005年には審判員奨励賞を受賞しており、これから脂の乗り切る40代に入ることもあり、活躍が期待される一人である。まずは日本シリーズ出場を果たしたいところであろう。
2006年6月11日、読売ジャイアンツ対千葉ロッテマリーンズ戦で、巨人の小関竜也選手が三塁ベースを踏み忘れたとのロッテの今江敏晃三塁手からアピールプレイがありそれを認めた。しかし後日巨人から「ビデオで確認したところ踏んでいるのが確認でき、明確な誤審である」として抗議文が提出された。その際フジテレビのVTRが判断材料として同時に提出され、この映像が公開された巨人の会見を受けて「小関ベース踏んでいた」「小関の無実証明」「三塁ベースを踏んでいるようにも見える」などと報道された。抗議書に対してセントラル・リーグは「(ビデオによる)検証結果については論評すべきでない」とし、また「映像で確認した場合」に「当該ジャッジと変わっていることもあるのは残念ながら事実」ではあるが野球は肉眼によって裁定されるべき競技でありその原則は守られるべきであると回答した(審判員のジャッジは最終的なものと尊重されるという大原則を援用。)。ちなみに、小関は西武時代の1999年6月25日にも三塁ベースを踏み忘れてアウトになっている。この件があった後、西本は一軍の試合からしばらく担当を外れた。