若獅子茂憲
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若獅子茂憲（わかじし しげのり、1948年5月4日～）は青森県上北郡東北町出身の元大相撲力士。二子山部屋所属。本名は和田耕三郎。身長174cm、体重125kg。得意手は突っ張り、押し。入門前の転居した回数や、年寄名跡の変更が多く「渡り鳥」の異名を持った。最高位は東小結。
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[編集] 来歴
出生地は青森だが、幼い頃から全国各地に転居していた。中学時代は東京都港区に居住し、剣道部に所属していた。港区の大会で上位に入賞するなど活躍した。高校もスポーツ推薦での進学が内定していたが、急に力士を志し、母親の知人から時津風部屋所属の立田川親方（元横綱・鏡里）を紹介された。だが、身長が基準に達していなかったこともあり一度は断られた。しかし力士志望は変わることがなく、今度は二子山部屋に直接出向き二子山親方（元横綱・若乃花）に入門を直訴。試しに若い力士と1番取って勝ったため入門を許可され、中学卒業後に二子山部屋に入門。1964年5月場所に初土俵を踏んだ。
小兵でやや三段目から幕下に昇進するまで時間が掛かったが、着実に番付を上げて行った。1971年1月場所に十両に昇進。十両に定着しかけた矢先に同年7月場所中の怪我で翌9月場所は幕下陥落するも、同場所は7戦全勝で幕下優勝を果たし十両に復帰。その後は順調に番付を上げて行き1973年1月場所には新入幕を果たした。一時は幕内と十両を往復する生活が続いていたが、1975年9月場所に幕内に復帰すると幕内定着を成し遂げた。
小兵だが立会いから回転の速い突っ張りで動き回って蹴手繰りを決めるといった堂々たる取り口だった。また右前褌を取り、一気に攻め込む正攻法の相撲も時折見せた。そして、1976年7月場所には11勝4敗の好成績を残し敢闘賞を獲得。翌9月場所には新三役・小結に昇進した。しかし、その場所を3勝12敗と負け越し1場所で平幕に陥落。以降は幕内中位での土俵が続き、1978年5月場所には十両に陥落した。その後、番付運に泣かされ1981年7月場所に再び入幕するまで3年以上掛かってしまった。1982年3月場所中に右膝を故障。それ以降、本来の相撲がまったく取れなくなり怪我と戦いながらの相撲が続いた。そして、1983年3月場所には西十両9枚目の地位で場所を迎えたが、膝の調子が思わしくなく途中休場もあったため5勝8敗2休と関取の地位を維持するには困難な成績となり場所後に現役を引退。年寄・鳴戸を襲名し二子山部屋の部屋付きの親方として後進の指導に当たった。
その後、年寄・峰崎や荒汐など11の名跡を借り続け年寄を維持していたが1996年7月場所を最後に日本相撲協会を去った。その後は一時峰崎部屋（廃業直前に二子山部屋から峰崎部屋に移籍していた）のコーチを務めたが、現在は東京都杉並区（阿佐ケ谷駅）で「讃岐うどん和田」を経営している。
[編集] 主な戦績
[編集] 三賞
- 敢闘賞：1回（1976年7月場所）
[編集] 各段優勝
- 幕下優勝 1回（1971年9月場所）
[編集] 改名歴
- 和田 耕三郎（わだ こうざぶろう）1964年5月場所
- 和田乃花 耕三郎（わだのはな-）1964年7月場所～1970年11月場所
- 若獅子 茂憲（わかじし しげのり）1971年1月場所～1983年5月場所
[編集] 年寄変遷
- 鳴戸 茂憲（なると しげのり）1983年4月-1983年11月
- 鳴戸 耕三郎（- こうざぶろう）1983年11月-1986年1月
- 峰崎 耕三郎（みねざき -）1986年1月-1986年9月
- 荒汐 耕三郎（あらしお -）1986年9月-1987年1月
- 小野川 耕三郎（おのがわ -）1987年1月-1987年9月
- 千賀ノ浦 耕三郎（ちがのうら -）1987年9月-1988年1月
- 湊川 耕三郎（みなとがわ -）1988年1月-1990年9月
- 花籠 耕三郎（はなかご -）1990年9月-1991年3月
- 竹縄 耕三郎（たけなわ -）1991年3月-1992年5月
- 芝田山 耕三郎（しばたやま -）1992年5月-1993年3月
- 藤島 耕三郎（ふじしま -）1993年3月-1995年7月
- 佐ノ山 耕三郎（さのやま -）1995年7月-1996年7月（廃業）
