羽幌炭礦鉄道
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羽幌炭礦鉄道(はぼろたんこうてつどう)は、かつて北海道苫前郡羽幌町に鉄道路線を有した民営鉄道である。
羽幌炭鉱から産出される石炭を留萌港に搬出するために建設された鉄道で、1941年に開通したが、1970年の炭砿の閉山とともに廃止された。一時期は、国鉄羽幌線に気動車が乗入れ、国鉄車とほぼ同仕様の気動車を保有していた。
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[編集] 築別線(本線)
[編集] 路線データ
[編集] 駅一覧
築別駅 - 五線駅 - 七線沢駅 - 上築別駅 - 曙光駅 - 曙駅 - 古賀町駅 - 築別炭砿駅
[編集] 接続路線
- 築別駅:国鉄羽幌線
- 曙駅:羽幌炭礦鉄道上羽幌線
- 築別森林鉄道
[編集] 通過する自治体
[編集] 上羽幌線
国鉄の建設線「名羽線」の施設完成区間を借用し、非営業線のまま石炭輸送に使用したもの。正式な開業路線ではなく、側線的な扱いであった。
[編集] 駅一覧
曙駅 - 三毛別駅(さんけべつ)
[編集] 接続路線
- 曙駅:羽幌炭礦鉄道築別線
[編集] 歴史
- 1941年12月14日 【開業】築別~築別炭砿(16.6km)
- 1970年12月25日 【廃止】築別~築別炭砿(-16.6km)
[編集] 車両
気動車については客貨分離にともない、新製の二軸レールバス(南部縦貫鉄道キハ101・102の類似車で先行して製造。片側1扉)や、旧国鉄キハ07形改造の客車を再気動車化した車両が投入された。
1960年以降、国鉄羽幌線乗り入れ用気動車にキハ22形(221・222・223)3両が導入された。国鉄のキハ22形と全く同形で、わずかに異なる点は、豪雪地帯らしくワイパーの代わりに旋回窓が採用されていることくらいであった。最後に増備されたキハ223は国鉄キハ22形200番台と同様の改良がなされている。なお、国鉄線乗り入れのためにATS-S形が搭載されていた。
キハ22形は廃止後茨城交通に3両とも譲渡された。移籍に際してはスノープラウや化粧室、ATSが撤去されたが旋回窓は存置され、塗色もそのままで使用された。茨城交通はマルーンに白帯という羽幌の塗色が気に入ったらしく、同じく留萠鉄道から来た5両の気動車も羽幌カラーに塗り替えて使用された。1983年以降は羽幌車も含め原則として茨交オリジナルのカラーリングになっているが、キハ221は1997年に羽幌カラーに復元されて営業運転に用いられた後、同年中に廃車となった。 残る2輌のうち、キハ222は2006年現在、国鉄一般型気動車用旧標準色となっているが、若干色調が異なっている(写真参照)。
[編集] 関連項目
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