素盞嗚神社 (福山市)
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素盞嗚神社 | |
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素盞嗚神社正面 |
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所在地 | 広島県福山市新市町戸手 |
位置 | -- |
主祭神 | 素盞嗚尊 |
社格等 | 式内社(小)・備後国一宮・県社 |
創建 | -- |
本殿の様式 | -- |
例祭 | 7月15日 |
主な神事 | -- |
素盞嗚神社(すさのおじんじゃ)は、広島県福山市新市町戸手にある神社である。式内社(小社)、備後国一宮を名乗り、旧社格は県社。
目次 |
[編集] 祭神
素盞嗚尊(すさのおのみこと)を主祭神とし、稲田姫命、御子神の八王子を配祀する。
[編集] 歴史
社伝によれば天武天皇の治世であった西暦7世紀(679年?)ごろに創建したとされており、奈良時代に編纂された『備後風土記』に「疫隈国社」とあるのは当社のことであるという。延喜式神名帳には「須佐能袁能神社」と記載されている。後に神仏習合によって天王寺という別当寺が作られ、牛頭天王を祭神とするようになり、天王社、祇園社、江熊祇園牛頭天王社などと呼ばれるようになった。
明治の神仏分離により祭神を素盞嗚尊に改め、現在の社名に改称した。
[編集] 素盞嗚神社の祇園祭典
普段は静かな神社であるが、新市、相方、戸手中須などの一日四ケ村の氏子全員が一致協力して年に一度行われるのが祇園祭典である。この祭りは500年以上続くもので、備後地区でも歴史と伝統があるうえに大変にぎやかな祭りである。毎年7月の第2もしくは第3の土日に開催されている。三基の御輿のお旅山登御や、神社境内での重ね会いの行事などの神事が行われている。
[編集] 境内の建築物
境内には天満宮をお祀りしている本地堂がある。これは江戸時代中期に再建されたもので、祇園社(素盞鳴命奉祀神社)では日本中で残っているのはここだけである。また日本では僅かに20棟位と言われる日光東照宮の鳴き龍がある。また境内には戦国時代に近くにあった相方城から移築されたという伝承があった城門2門と櫓があったが、そのうち櫓は1970年代に火災で焼失したが、城門2つは現存する。
[編集] アクセス
- 福塩線 上戸手駅下車 徒歩3分
- バス 寺岡記念病院前下車 徒歩5分