精神病
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精神病(せいしんびょう、Psychosis / Psychotic disorder)という言葉はさまざまな意味で用いられる。
エミール・クレペリンは、精神病を、統合失調症・双極性障害・てんかん等の「内因性の精神疾患」と定義し、この3つを三大精神病と呼んだ。
クルト・シュナイダーは、精神疾患一般を精神病と呼んだ。
重篤な精神疾患を精神病と呼ぶこともある(例えば強い心因反応は「反応精神病」「心因精神病」)。
現代医学では、ICD-10や精神障害の診断と統計の手引き(最新の版はDSM-IV-TR)において基準が示される種々の「精神病性障害(psychotic disorder)」を精神病と称すことがある。従って、双極性障害・てんかん・神経症などは精神病に含まれない。ここでは、脳血管障害・外傷などによる場合は「器質精神病」と呼ばれる。アルコール・覚せい剤・大麻などの物質による場合はICD-10では 「精神作用物質使用による精神及び行動の障害(F10~F19)」と呼ばれ、その下位カテゴリの1つに「精神病性障害」がある。DSM-IV-TRでは「物質関連障害」と呼ばれ、精神病性障害とは区別される。