真田信尹
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真田 信尹（さなだ のぶただ、天文16年（1547年）－寛永9年5月4日（1632年6月21日））は戦国時代の武将。武田信玄の家臣。真田幸綱の四男。兄に信綱、昌輝、昌幸。弟に高勝。妻は馬場氏勝の娘。子に幸政、信勝。
幼名を源次郎。通称は市右衛門尉。本姓は滋野、諱ははじめ「信昌」、後に信尹で滋野信尹。
信玄の命により、加津野昌世の養子となり、名門加津野氏（和野、鹿角）の名跡を継ぐ。隠岐守の官途を自称し、武田勝頼に近侍して槍奉行を務めた 。
[編集] 生涯
1574年父・幸綱が没し、翌1575年の「長篠の戦い」で兄の信綱と昌輝が討死と不幸が続いた。1582年の武田家滅亡後に真田姓に復姓し、諱を「信尹」と改名した。独立勢力となった兄・昌幸達とは行動を別にし北条氏に属したが、その後徳川家康に仕え、昌幸と家康の間を取り持つ等の功績が見られる。昌幸の長男である真田信之の妻が徳川家臣本多忠勝の娘であるのも、これが縁である。
一時会津を領した蒲生氏郷に仕え、再び徳川家直臣の旗本奉行となり3000石を領した。後に1600年の「関ヶ原の戦い」、「大坂の陣」に参加して功績をあげ3000石に加増されたという。子の真田幸政以降、子孫は代々旗本として幕府に仕え、明治維新まで存続している。
大阪の陣では家康が信尹に命じて「信濃国10万石を知行する」と言って豊臣側についた甥の真田信繁を誘ったが、信繁に一蹴されたという逸話がある。また、信繁の首の確認を行ったのも信尹であるとされる。
