真宗 (宋)

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真宗（しんそう　968年1月4日（乾徳5年12月2日） - 1022年3月23日（乾興元年2月19日）　在位997年 - 1022年）は中国北宋の第三代皇帝。諱は徳昌。皇太子になった後は恒。

父太宗の方針を受け継ぎ、文治主義を一層推し進めたが、その結果として軍事の弱体化を招いてしまった。その中で999年に西のタングートと結んだ遼（この時期の国号は契丹）の聖宗による南征を受ける。

最初の小手調べの数年間を経て、1004年に聖宗は親征し、20万と号する軍を南下させた。この動きに宋の朝廷は周章狼狽し、王欽若ら閣僚は南へと遷都する意見が大半を占めた。しかしその中で寇準は断固として戦うことを主張し、真宗に親征を願った。真宗はこの意見を入れて、北へと親征した。

両皇帝の親征軍は澶州（現在の河北省濮陽県　澶はさんずいに亶）で睨み合いになり、双方とも決め手が無い状態に陥った。こうなると宋の方が西のタングートを抱えている分だけ不利になる。真宗は和議を決め、契丹へ使者を送った。寇準は初め激しく反対したが、真宗の意志が固いことを知って諦めた。この和議は澶淵の盟と呼ばれる。宋は遼に毎年銀十万両、絹二十万匹を送り、遼は宋の事を兄として敬うと決められた。

同盟国の遼が和平した事により、タングートも独力で宋と戦い続けるのは無理があるので、宋と和睦した。

その後、真宗は寇準を王欽若の讒言で罷免し、1008年、泰山で封禅の儀式を執り行い、更に宮殿造営を行い、国威発揚を目指したが、国費の浪費だと後で非難された。

その一方で、1012年には現在の福建省に伝わっていた占城稲（チャンパ米）を取り寄せて江南各地に栽培を奨励させた。風水害に強く短期間で栽培可能な占城稲の普及は江南以南の広い地域における二毛作・二期作を可能にして農業生産を飛躍的に増加させた。後世、「蘇湖熟すれば天下足る」「蘇常熟すれば天下足る」と言われるようになった江南の豊かな農業生産の基礎を築いた事には一定の評価がされるべきところである。

1022年、死去する。

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