百合ップル
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百合ップル(ゆりっぷる)とは、ガールズラブ(百合)と呼ばれる女性同士の恋愛カップルのこと。
2002年頃、ライトノベル作品である『マリア様がみてる』が同人界を中心に話題となり、2004年に同作品がアニメ化されて以後、サブカルチャーの分野を中心にガールズラブ(百合)を扱った創作が多数登場するようになった。
こうした中で「百合+カップル」を縮めた略称として生まれたのが百合ップルという言葉である。またこの言葉にはこうしたカップルがイチャイチャする姿を1990年代に男女がイチャイチャする姿を指した「バカップル」という言葉に擬えている要素があるとも言われている。
同人及びネット上においては、ガールズラブ(百合)人気の契機がアニメ版の「マリア様がみてる」であった事の影響からか、同作品をはじめとするアニメ作品における共演者同士や同じ声優ユニットのメンバー、あるいは同じ所属事務所同士の女性声優同士の関係にそうした要素を見出して話題にする傾向がある。また、女性声優が自己のブログや出演したアニラジ番組で親しい女性声優との交友ぶりを語ることで、こうした傾向に拍車をかけることがある(勿論、こうした女性声優が実際にガールズラブ(百合)的な志向を有しているかどうかは別問題である)。
2007年度版の「現代用語の基礎知識」において百合ップルという言葉が新語の一つとして採用された。
[編集] 参考文献
- 『現代用語の基礎知識 2007』(自由国民社、2006年) ISBN 4426101255
- 『現代視覚文化研究』(三才ブックス、2006年) ISBN 4861990610