白馬山荘
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白馬山荘(はくばさんそう)は、株式会社白馬館の経営する日本最大の収容人数をほこる山小屋。その姿は、山小屋とは思えないほど巨大である。1905年に開設された、宗教登山に由来しない山小屋としては日本最古の山小屋でもある。(日本最古の山小屋は立山室堂)
白馬岳頂上直下の標高2832m地点にある。1号新館・2号新館・3号新館の3つの宿泊棟と本格的なレストランや売店の入った棟がある。1号新館の1階と2階は相部屋、3階は2人用個室となっている。2号新館は1階と2階がもっと大きな個室で、3階が相部屋。3号新館は1階が食堂で2階はホテル並みの個室と本格的な和室を備えている。閑散期は1号新館は閉鎖される。1号新館の東端は白馬岳特有の非対称山稜の崖に面しており、容易にご来光を望むことができる。
山頂への登山道は1号新館と2号新館の間を通っている。この付近の長野県と富山県の県境は未定となっているが、地方税等の便宜上、この登山道が仮の県境となっている。そのため、第1新館側は長野県北安曇郡白馬村の白馬山国有林に、第2・第3新館側は富山県下新川郡朝日町の黒部奥山国有林に立地するものと認識されている。
ヘリコプターによる大規模な物資輸送と、大容量の自家発電により飲料水のポンプアップが行われており、山頂直下の山小屋にもかかわらず、比較的物資や水に不自由しない。
山の名前は「しろうまだけ」が正式な読みだが、この山小屋は白馬村と同様に「はくば」山荘が正式な読みとなっている。なお、白馬岳や白馬山荘の読みについては「白馬岳」の項も参照されたい。
15分ほど下っていくと、これまた大きな山小屋(日本第3の規模)である、白馬村営の白馬岳頂上宿舎がある。
[編集] 小屋のデータ
※2006年8月現在