室堂
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室堂(むろどう)は、富山県中新川郡立山町にある、約5万年前の立山火山の噴火によって形成された溶岩台地である。室堂ターミナル付近にあるミクリガ池やミドリガ池は立山火山の火口湖であり、地獄谷では、現在でも火山性ガスが吹き出している様子を見ることができる。 また、室堂は立山黒部アルペンルートのコース上にあり、立山や剱岳の登山の拠点となっている。 本来『室堂』とは室堂ターミナルから徒歩10分ほどのところに建つ、現存するものとしては日本一古い山小屋のことで、国の重要文化財に指定されている。近年まで室堂山荘として実際に使われていたが、保存のために室堂山荘は隣接地に新築移転し、大規模な復元修理が行われたうえ、貴重な建造物として有料で内部が一般公開されている。
現在のものは加賀藩が16世紀に建てたものだが、最初のものは14世紀に建てられたと考えられている。元々は、修験者が宿泊したり祈祷を行ったお堂であり、のちに立山に登拝する宗教登山者の基地となった。建材として美女平のタテヤマスギが使われている。
地名としては室堂平が正しい。
[編集] アクセス
長野県大町市方面からは立山黒部貫光立山トンネルトロリーバスを、富山県富山市方面からは同社(旧立山開発鉄道)の立山高原バスを利用して室堂ターミナルへ至るのが交通手段である。自家用車で行くことはできない。