清水寺 (大阪市)
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清水寺(きよみずでら)は、大阪市天王寺区伶人町にある和宗の寺院。山号は、有栖山。正式には、有栖山 清光院 清水寺(ありすさん せいこういん きよみずでら)。和宗総本山・四天王寺支院。
大阪市内唯一の天然の滝である「玉出の滝」(たまでのたき)があることでも知られている。
京都の清水寺 (京都市) を模して建立されたために、新清水寺(しんきよみずでら)とも。本堂の西側の崖に柱を組み上げて作った舞台があり、京都の清水寺を彷彿とさせる。
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[編集] 御詠歌
たふとしや 大江のきしの かんぜおん たきもたまでの なにかがやきて
[編集] 札所
- 新西国三十三箇所観音霊場客番
- 近畿三十六不動尊霊場第2番札所
- 摂津国八十八箇所霊場第26番札所
[編集] 歴史
十一面千手観音の霊験の地、抜苦与楽の宝刹で知られ、また上古には、摂州大江岸の精舎神窟の跡であり、浪速名所の一つに数えられていた。もとは有栖寺(うすじ)と称していた。
寛永17年(1640年)に延海阿闍梨(えんかいあじゃり)により中興された。延海阿闍梨が観世音菩薩の御告げを受けて、洛陽の清水(京都・清水寺)に模して、大悲の宝殿に改構した。
[編集] 境内
[編集] 風天尊(ふうてんそん)
風天尊は、仏法守護の誓願を持つ、十二天の内の一つの仏天を祀る。衆生救済の誓願があるが、風気を司る誓願もあって、悪気魔風を退散させて、衆生の身体に障りの無いように加護している仏天である。そのご利益から、船乗・漁師・建築関係・農家などの信仰を集めている。一般の家庭でも、風邪除(かぜよけ)を願い、また、感冒に罹患(りかん)した人々の信仰を集めている。
[編集] 地蔵菩薩
本堂西南に安置。昔、毎夜、池の上に浮かび上がる霊木があり、その霊木から赤子の泣き声が聞こえるので、ある人が不思議に思い、これこそ衆生を加護するために出世した地蔵尊であるとして、その霊木に地蔵尊を刻み、現在地に安置したと伝えられている。五疾平癒・除災招福の誓願があり、子供守護の利益があるとされ、信仰を集めている。
[編集] 玉出の滝(たまでのたき)
大阪市内唯一の天然の滝である「玉出の滝」がある。清水寺の南側の谷にあり、四天王寺金堂下にある青龍池から流れ出ているとされている白石玉出の霊水が300m離れた地下を流れて滝になっている。聖徳太子御本願縁起に「青龍恒守護麗水東流号日白玉出水以慈悲心飲之為法楽」とあり、霊験があるとされていた。
滝の奥にある石窟に石像の不動明王・八大竜王神などを祀り、滝行場となっている。時折、滝に打たれて行を行う人が見受けられる。石窟に安置している不動明王は観世音菩薩の化身とされる。なお、現在では、滝の水は衛生上の観点から飲用不可となっている。
[編集] 十三石塔
十三石塔(鎌倉時代制作)がある。
[編集] 年中行事
- 1月1日 午前1時 初護摩
- 2月1日~2月2日 風邪除け風天尊祭
- 3月彼岸 中日回向
- 5月28日 不動尊春の大祭
- 8月13日 盂蘭盆墓供養供
- 8月24日 地蔵盆供
- 9月彼岸 中日回向
- 11月28日 不動尊秋の大祭
- 毎月行事
- 21日 先祖回向日(午前中)
- 28日 不動尊祈祷日(午前10時30分・午後3時30分)
[編集] 所在地
大阪市天王寺区伶人町5-8