毛利小五郎
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毛利小五郎(もうり こごろう)は、青山剛昌作の漫画・テレビアニメ・テレビドラマ『名探偵コナン』に登場する架空の人物。
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[編集] 概要
毛利蘭の父親。 工藤新一や蘭が通っている帝丹高校出身、米花大学卒。
チョビヒゲがトレードマークの37歳。一応、「毛利探偵事務所」を経営している私立探偵だが、実態はただの口うるさいおじさんである。喋り過ぎの傾向があり、よく蘭に睨まれることもある。仕事がないときはテレビを見ながらビールを飲んでいるシーンがしばしば見られる。
[編集] 過去
かつては警視庁捜査一課強行犯係(一時、火災犯係。劇場版では所轄署)の刑事で、拳銃は警視庁でも有数の腕前だった(しかし、原作でテレビ番組に招かれた際、「私は元刑事といっても、拳銃はそれほどでも…」と言っているシーンがあり、矛盾している)。
大学時代は柔道部所属だったが、あがり症のために公式戦は0勝。但し通常の状態ならば、柔道部の中で一番の腕前だったらしく、本編では犯人を捕らえる時にその技の切れを見せる時もある。また、アニメ・劇場版においては高所恐怖症である(余談ではあるが、担当声優の神谷氏はシティーハンターの冴羽獠でも高所恐怖症の役を演じた)。
[編集] 探偵業
彼が行く(≒コナンが行く)場所では必ず事件が起こることから、目暮警部たちに「疫病神」とされることもある。基本的に探偵としてはあまり誉められない人物だが、コナンが時計型麻酔銃と蝶ネクタイ型変声機を使い、小五郎になりすまして事件を解決しているため、最近では眠りの小五郎と呼ばれる名探偵と評されるようになった。しかし、ごく稀に小五郎自身が(コナンの影からの補佐もあるとはいえ)見事に事件を解決することもあり、しかも時としてコナンが解けなかった謎や間違っている部分までも完璧に解いているので(人生経験の差などによることが多い)、必ずしも無能であるとは言いがたく、探偵失格の烙印を押してしまうには及ばないとの見方もある。また、小五郎が解決する事件は、彼自身にとって重要な人物(旧友や妻)が関わっていること、彼にとって人事ではない事が多い。ちなみに、妻の妃英理とは10年前から別居中の身だが、なんだかんだと言っても心の奥では想っている部分がある。
名探偵として有名になって収入は増えたように見えるが、未だにマイカーが買えず、遠出するときはいつもレンタカーを借りている。山奥の別荘などに招かれた場合、大抵はパンクさせられたり爆破されるなどしているため、修理代も嵩んでいると思われる。『天国へのカウントダウン』のゲームで車を手に入れるも、コナン達が脱出に使ったためすぐに壊されている。
アイドル・沖野ヨーコの熱狂的ファンだったり、依頼人が美人と見ると鼻の下を伸ばしまくる一面もある。趣味は競馬・競輪などのギャンブル(一度に500万円をスッたことも)。酒癖が悪い上に、ヘビースモーカーでもある(ちなみに作中で吸っているのはハイライト)。そのためか、英理曰く「グズで不潔で女たらしで飲んだくれでいーかげんな男」。
沖野ヨーコの事件の関係で、彼女の新作CDはいつも本人からもらっているらしい。その代わり特典などはついていない様子。
[編集] 補足
他の人からの呼ばれ方は、コナン(新一)が「おっちゃん」・「おじさん」、蘭が「お父さん」、英理が「あなた」目暮・阿笠が「毛利君」、他の警察関係者が「毛利さん」。
名前の由来は明智小五郎。余談だがドラマ版で毛利小五郎を演じる陣内氏は過去にフジテレビ系金曜エンタテイメント枠の明智小五郎シリーズで明智小五郎を演じていた。