武装商船
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武装商船（ぶそうしょうせん、英：Armed Merchant Cruiser）とは、戦時において自衛用・船団護衛用・通商破壊用として武装が施された貨物船、旅客船、油槽船等の船舶。
[編集] 分類
武装商船には、何種類かに分類することができる。
- 自衛用：最も多いタイプであり、自衛用に艦砲や機銃など小規模の武装を施したもの。
- 通商破壊用：商船は長い航続距離を持っており、また、中立国の商船に偽装し、敵哨戒網を欺くことができることから、遠洋での通商破壊戦に用いられた。特にドイツ海軍は大きな期待をかけ、強化装甲板を備えるなど既存商船を改装した。ドイツ海軍はこれらを仮装巡洋艦、あるいは通商破壊船と呼んだ。
- 船団護衛用：船団護衛用に武装を施したもの。護衛船団において、搭載貨物よりも武装に重点を置いている。イギリス軍はこの目的に保有した武装商船を慣用的に補助巡洋艦(Auxiliary Cruiser)と呼んだ。特殊なものとして下記の種類がある。
[編集] 特徴
商船を改装したことから、航続距離や搭載力はあるものの、タンカーを除くと防御はほとんど考慮されていないため戦闘には不向きである。護衛艦艇が不足している時期・地域においては数多く用いられたが、イギリス海軍のジャービスベイのように戦闘艦艇と遭遇した場合は、一方的な攻撃を受けることもあった。
