楽焼
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楽焼(らくやき)
- 日本の伝統的な陶器の一種。本項で詳述する。
- 素焼きの陶器に絵付けをする、素人の趣味のための手軽な焼き物。
楽焼(らくやき)は、轆轤を使わず手とへらで成形し比較的低火度で焼成した陶器。聚楽焼(じゅらくやき)とも。 茶碗や花入、水指、香炉など茶道具として使用される。
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[編集] 歴史
天正年間、瓦職人だった長次郎が千利休の指導により聚楽第を建造する際に使用された土を使って焼いたものが始まりとされる。 二代目常慶が豊臣秀吉より聚楽第からとった楽の印を賜ったことから、これを家号とし楽家となった。 正統な楽家の楽焼を本窯、傍流の楽焼を脇窯という。
[編集] 特徴
- 黒楽
- 古来の製法としては、素焼き後に加茂川黒石からつくられた釉薬をかけて陰干しし、乾いたらまた釉薬をかけるといったことを十数回繰り返してから1000度程度のやや高温で焼成する。近年では、釉薬に鉛が多く入って溶く光沢のある仕上がりになる。焼成後、すぐに窯から取り出して急冷する。
- 赤楽
- 聚楽土や白土に黄土で化粧がけして素焼きし、古くは唐土に長石を混ぜたもの、近年では透明の釉薬をかけて800度程度で焼成する。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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