柳亭左楽
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柳亭左楽(りゅうてい さらく)は江戸後期から続く落語家の名跡の一つ。6代を数える。
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[編集] 初代
初代三笑亭可楽の門人に「佐楽」がいたらしい。3代目「三笑亭佐楽」が亭号と「佐楽」の表記を改めて、初代「柳亭左楽」を名乗ったとみられる。
[編集] 2代目
3代目林家正蔵から2代目左楽を継いだ。
[編集] 3代目
本名高山長三郎(1856年 - 1889年12月4日)。2代目の弟子。天才と呼ばれたが夭折。
[編集] 4代目
本名福田太郎吉(1856年 - 1911年11月4日)。俗に「オットセイの左楽」。滑稽噺をよくした。
[編集] 5代目
本名は中山千太郎(なかやま せんたろう 1872年3月5日 - 1953年3月25日)。1888年春風亭柳勢に入門して勢太郎。数度の改名を経て1911年5代目を襲名。芸よりも政治力と人望の篤さをもって、落語界に重きをなした。引退披露直前に没したが、その葬儀の盛会ぶりは今に語り草となっている。 門下には8代目桂文楽、8代目三笑亭可楽や、4代目柳亭痴楽らがいる。
[編集] 6代目
当代。本名は原田昌明(はらだ まさあき 1936年12月14日 - )。広島県竹原市出身。落語協会所属。出囃子は「毛谷村の物着」、紋は「かたばみ」。1957年 8代目桂文楽に入門して「文平」。1961年二つ目。1973年真打。2001年6代目左楽を襲名。