松本和子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
松本 和子(まつもと かずこ 1949年10月27日 - )は、日本の化学者。東京都出身。
日本女子大学附属高等学校を卒業後、東京大学に入学。1977年に東京大学大学院博士課程を修了。のち早稲田大学理工学部教授として活動。専門は無機化学。ほかに、国際純正・応用化学連合副会長、京都大学経営協議会学外委員、総合科学技術会議議員、文部科学省研究不正防止を検討する委員会主査代理などの要職を歴任した。
2006年6月、研究費の不正流用問題が表面化し、大学に対して辞職願を提出したが受理されなかった。またこの問題により、文部科学省から研究費助成の5年間停止処分という異例の厳しい処分を受けた。さらに論文に掲載したデータの捏造疑惑等も取りざたされ、大学当局が調査に乗り出したが、実験技術が未熟であったための誤データということで結論となった。上記のような科学技術行政分野、とりわけ研究不正防止に関する委員会等の要職に就いていた研究者による不正事案ということで大きな問題とされ、研究費の用途がより厳しく律せられるきっかけとなった。
[編集] 主な著書
- 現代の基礎化学
- 最新科学ニュースで学ぶ英語
カテゴリ: 人名関連のスタブ項目 | 日本の化学者 | 1949年生