普天堡電子楽団
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| 普天堡電子楽団 | |
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| 各種表記 | |
| チョソングル： | 보천보전자악단 |
| 漢字： | 普天堡電子樂團 |
| 平仮名： （日本語読み仮名）： |
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| 片仮名： （現地語読み仮名）： |
ポチョンボチョンジャアクタン |
| ラテン文字転写： | {{{latin}}} |
| 英語表記： | Pochonbo Electronic Ensemble: P.E.E. |
普天堡電子楽団（ポチョンボでんしがくだん）は、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の音楽グループ。金正日からの指令により発足されたと言われる。楽曲は平壌放送や朝鮮中央放送などでしばしば放送される。旧東側、特に世間的に敬遠されがちの北朝鮮のグループとは言え旧西側の音楽グループ並にレベルの高い演奏力、歌唱力があると言われており日本など外国にもファンは多い。
「普天堡」の名前は、1937年6月4日に金日成率いるパルチザン部隊が、白頭山付近の普天堡にある警察の駐在所を奇襲した「普天堡の戦い」にちなんでいる。
目次 |
[編集] 代表曲
- フルラリ
- アリラン
- あなたがいなければ、祖国もない！（タンシニ オプスミョン チョグクド オプタ）
- 金日成大元帥万々歳（キムイルソン テウォンス マンマンセー）
- 青春たちよ、仰ごう我が党を
- 親しきその名
- 繁栄せよ労働党時代
- 兵士の足並み
- 我らが7月27日
- 明けるな平壌の夜よ
- 口笛（フィパラム）
- 我らの金正日同志
- お会いしたい
- お待ちしていました
- 社会主義守ろう
など。2つリンクがある場合は右側がポチョンボ。北朝鮮で有名な曲は、普天堡電子楽団の曲が多くの割合を占める。なお、口笛（フィパラム）は、当時の韓国大統領である金大中が平壌を訪問して南北首脳会談が行われた2000年に、北朝鮮から韓国に亡命した脱北者安赫の呼びかけで、韓国国内でも韓国の歌手、キル・ジョンファによる歌でCDリリースされている。 さらにハンナラ党の選挙ソングのアレンジ元として使われたこともある。
[編集] 主な歌手
- 全惠英（チョン・ヘヨン、전혜영: 若々しい声で歌う「フィパラム（口笛）」で有名）
- 李京淑（リ・ギョンスク、리경숙）
- 趙錦花（チョ・グムファ、조금화: 独特の低い声で歌う事などで有名）
- 金光淑（キム・グァンスク、김광숙）
- 李粉姫（リ・ブンヒ、리분희）
など。北朝鮮の青年男性は、彼女らの写真が新聞に載ると、こぞってそれを切り取り部屋に飾る人たちもいるほど人気がある。
[編集] 楽曲の内容
歌は金正日や金日成などを称える個人崇拝や北朝鮮の政治を称える内容の歌謡曲や軍歌・労働歌・革命歌のカバー曲が一番多いが、「アリラン」などに代表される朝鮮半島の民謡や、青い山脈やアロハ・オエなど日本や外国のカバー歌も多い。演奏には日本製の楽器も多く使われている。
[編集] 日本での普天堡電子楽団
以前は専門家などが中心に聞いていたとされているが、近年の北朝鮮への注目度の高まりから、テレビなどのメディアを通じて朝鮮中央放送などとともに流れる事が多々ある。また、すでに放送終了しているが日本テレビ系列のブラックワイドショーなどといった番組でもかかり、北朝鮮に興味がある人を中心に知られ始めている。なお、普天堡電子楽団は1991年に来日し、日本公演が行われている。
[編集] 楽曲の入手方法
朝鮮中央放送や平壌放送で聞く事ができる他、CDも多数発売されている。普天堡のCDアルバムは1980年代から現在（2004年）までにおよそ150集ほど発売されているが、日本ではミカサ通商株式会社が朝鮮民謡曲集として発売している。また韓国でも1990年ごろから大学生を中心に人気があり、現在では韓国政府から販売許可をもらったE&E MEDIAが販売している。最近ではインターネットが普及したこともあり、MP3ファイルでの交換も盛んである。なお、著作権については後述する。
[編集] 北朝鮮の他の楽団
他にも、ワンジェサン軽音楽団や、朝鮮人民軍による朝鮮人民軍功勲国家合唱団、万寿台芸術団などの音楽グループがある。
[編集] 普天堡電子楽団と著作権
2003年4月まで、北朝鮮音楽は日本国内で事実上利用が完全フリーだったが、現在はベルヌ条約により著作権的に「自国と同等、またはそれ以上」の権利で保護されている。しかし朝鮮総連によると、現状では非営利目的の利用に関しては、関知しないという態度を取っている。更に日本の文化庁は「国交のない国に著作権使用料を払う必要はない」としている。多くのテレビ局などはこの見解に従い、一部を除いて基本的に使用料を払っていなかった。
