情報科学
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情報科学は日本語では多義的に用いられている。
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[編集] 情報工学などの類義語として
下記参照のこと。
[編集] Information Scienceの訳語として
欧米の「Information Science」の訳語としての使用である。日本語では情報学とされることも多いようである。情報の収集、分類、操作、蓄積、復旧、配布 等にかかわる学際的な科学のことである。情報科学は、組織体における情報の適用・活用、あるいは情報システムと人々・組織との相互作用についての研究である。コンピュータ・サイエンス、情報工学、認知科学、各種社会科学などと部分的に重なっている。情報科学は、IT技術を実際に利用している者の視点から見た様々な問題を扱う。まず技術ありき、のアプローチではなく、まず問題(解決)に着眼するアプローチである。情報科学においては近年、人間-コンピュータ間の相互作用や、グループウェア、セマンティック・ウェブ、人々が情報を生成・使用・発見する方法について着目している。
この意味での情報科学は情報理論、図書館情報学とは異なるとされる。 元々学際分野だけに、周辺の学際分野の名称との混同・混乱・線引きの変化などが見られる。また、諸言語間で翻訳される時にも混乱が起きている。 例えば、米国の図書館学の研究者が自らの研究を"Information Science"の名称で呼び始めたときには、コンピュータ・サイエンスの研究者は自分らの研究を図書館学と区別するために"Informatics"という用語作り出すことになったことなどがある。