Wikipedia:ウィキペディアは字引ではない
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキペディアは字引ではなく、単なる定義からなる項目はウィキペディアに属しません:しかし、記事をよい定義や明解な記述から始めることはできるし、またそうすべきです。もしウィキを利用して辞書を作成することに興味があるのなら、Wiktionary プロジェクトは要チェックです!
ウィキペディアを初めて見たときに、辞書だと思い誤ってしまうことはよくあることです。現段階では多くの記事はそっけないものです。それを見て、まるで用語の意味を書くことだけに興味があるかのように、用語の意味をいくつかあげただけの記事を書き、そこでやめてしまう人もいます。
これは歓迎すべき傾向ではありません。
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[編集] ウィキペディアは字引ではない
ここにいるほとんどの方は、簡単な スタブ の投稿は奨励されるべきであるということに合意しています。ですが、単なる定義だけの投稿を受け入れるべきかどうかについてはいくらか意見が分かれています。誰もが喜ぶような投稿をしようと思うならば、何らかの方法で百科的な情報を少しでも加えて下さい。言葉に意味を与えるだけというのはやめて下さい。意味を与えただけの記事を書いても、誰かがあなたに怒ったりすることはないでしょう。単にスタブ記事として扱われるだけで、後に拡張されることになります。ほとんどの場合は、それでもまあまあ良いことです。
さらに、百科事典としてふさわしくない用語もかなりあります。ウィキペディアは字引ではありません。それらは、辞書にふさわしいものです。単に字引的な意味の記事をウィキペディアに書くことは意味がありません。(記事の主題を明確にするために、字引的な意味を書くことがある程度重要であるような場合は別です)
百科的な情報を含めることで、字引的な定義でなくなるような記事の例は次のようなものです:Copra, Castanets, Fuck.
ウィキペディアは字引ではないということはこれでご理解して頂けたと思います。現在、字引状態である記事を探される場合には、category:字引記事を参照して下さい。ですが、姉妹プロジェクトの wiktionary は字引であることに注意して下さい。
[編集] ウィキペディアは言葉の用法や俗語についての案内ではありません
- ウィキペディアは、慣用表現やその他の言い回しがどのように使われるかについて説明するためのものではありません。(しかしもちろん、百科事典としての記事の文脈の中で、ある言葉がどのように使われているかについて書くことは極めて重要です。例えば、w:freedomについての記事では、用法についての長い議論が含まれるべきでしょう(もし現時点でそういう説明が含まれていないとしたら、将来そういう議論が含まれることになります)。
用法案内となることを防ぐために短くされた記事には次のものがあります?;言葉がどのように使われているのかについての情報を含む記事には、次のものがあります;w:singular they, w:homophobia, and w:sexism, w:SNAFU.
この単純な延長線上にあると理解できることですが、ウィキペディアはハッカー・コンピュータ用語やその他の俗語、慣用表現などの用法についての案内ではありません。私たちはどうやってハッカーや関西人のように話すかを教えるわけではなく、単に百科事典を書いているだけです。(w:Wikipedia pages/Knocking her dead one on the nose each and every double trey/Talk は過去のそのような例です)
(しかし w:jargon file のように、ハッカー文化についての記事自体は、たとえそれが内輪の世界に非常に深く踏み込んで解説したような記事であっても歓迎されます。また特に特徴的なハッカーの俗語の一部を説明することがそのような記事の理解に不可欠な場合には、もちろん、スラングについての記事も価値があります。
[編集] ウィキペディアは人名事典ではない
- これは伝記的な記事の場合に特にそうです。家系事典、人名事典などとして知られる特別な参考文献が既に存在します。これらのものは普通、記事の話題となっている人物の肉親関係(両親、配偶者、子ども、その配偶者)に重点をおいて執筆されています。ウィキペディアは百科事典ですから、叙述の中心はもっとその人物の行動や業績についてのものであるべきです。つまり、多くの家系に関する詳しいことは省いて、もっと流暢で洗練された記事にする方がいいということです。
伝記的な記事は何らかの功績のあった人物に限るべきです。功績を測るよい基準は、分野外、業界外の複数の情報源で取り上げられているかということです。有名でない人物はもちろん、ほかの記事の中だけで言及すれば十分です。(たとえば...のように)。私たちはみなウィキペディアの守備範囲が拡大していることに確かな喜びを感じますが、幾人か(全てではありませんよ)は、私たちの達成しようとしているもの(百科事典)そのものに犠牲を強いてまで守備範囲の拡大が起こることはよくないと考えています。
Wikipedia:ウィキペディアは何でないか、Wikipedia:スタブも併せて御覧下さい。