式日
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式日(しきじつ)とは、「儀式を執り行う日」のこと。または2000年に公開された日本映画の題名。
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[編集] 映画「式日」
2000年公開。第十三回東京国際映画祭 優秀芸術貢献賞受賞。 もともとはアニメ監督である庵野秀明による実写映画。
同監督のそれまでの実写作品はDVカメラによるものだったため、35mmフィルムの作品はこれが初めて。彼の代表作であるテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』とは対照的にこの作品は興行的には成功しておらず、社会への影響力もほとんどなかった。そもそもエンターテインメントを目指していない。
藤谷文子の書いた小説『逃避夢』が原作で、彼女自身が主演した。また、映画監督の岩井俊二がこの映画で初めて俳優として出演している。物語の舞台およびロケ地は、庵野秀明監督の出身地である山口県宇部市。作品中では山口弁が登場する。
作品は岩井俊二の影響を強く受けているように見えるとも言われており、全体的に岩井俊二テイストの音楽、編集、テロップなどが出てくるが、その映像の構図、撮り方などは庵野秀明の物といって他ならない。庵野秀明特有の映像、カットが実写にも取り入れられ、庵野秀明の世界を垣間見ることができる。
スタジオカジノ第一回作品。スタジオカジノとは徳間書店のスタジオジブリのセカンドレーベルで実写作品部門。 その為か、ジブリコレクションのひとつとしてビデオ・DVD化されている。
[編集] スタッフ
[編集] キャスト
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
「カントク」は、実家の山口県宇部市に里帰りする。そこで「明日は私の誕生日なの」と語る少女、「彼女」と出会い、二人の静かなやりとりの日々が始まる。カントクはそれまで東京でアニメの仕事をしていて大きな成功を得たが、それによって生まれた無力感や本当は実写をやりたいという不満があることが示唆され、彼女は毎日「明日は私の誕生日なの」と繰り返し、現実から逃げていることが示される。やがてカントクはビデオカメラで彼女の毎日を記録し始める。
[編集] 外部リンク
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