帝紀
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帝紀(ていき)とは、681年より天智2子の川嶋・刑部親王らが勅命により編纂した書物で、天皇家の系譜の伝承を記したものと考えられている。今は散逸して伝わらない。『旧辞』と共に、天武天皇が稗田阿礼に暗誦させたといわれ、のちに記紀編纂の基本史料となったと伝えられる。
帝紀旧辞は別々の書物ではなく一体のものであったとする学説もある。
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その内容については皇統譜であるという説が今日では一般的である。しかし、様々な説が出されており、『古事記』の中・下巻を指すという説等がある。 また、『古事記』序文に書かれている「帝皇日嗣」・「先紀」とは同一のものであるとする見方が一般的である。