川原正一
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川原正一(かわはら しょういち、1959年3月14日 -)は、鹿児島県出身で兵庫県競馬組合所属の騎手である。2005年6月までは笠松の原隆男、田口輝彦厩舎に所属していた。勝負服は胴青・白菱山形一本輪そで赤。好きな戦法は差し。通算成績は17623戦3000勝(2006年12月7日現在)。
1976年4月28日の第1競走でデビューし、その日の第5競走(通算4戦目)で騎乗したカツスタツクで初勝利を挙げる。
1997年にはワールドスーパージョッキーズシリーズで総合優勝。1996年にはそれまで18年間リーディングだった安藤勝己から初のリーディングを奪取、1997年と1999年から2004年まで笠松リーディングの偉業を成し遂げた。2005年は6月24日の時点で東川公則に次ぐ2位。
2005年6月24日、最終レースの終了後に兵庫県の曾和直榮厩舎に移籍すると発表、27日付けで移籍した。笠松所属としての最後の騎乗は苦楽を共にしたミツアキサイレンス(6月26日・福島テレビオープン)だった。笠松所属時の成績は16951戦2856勝。トップジョッキーの移籍により、笠松競馬の経営状態が相当悪化していることが改めて認識された。本人も移籍に際して「家庭の事情」を移籍の理由に挙げている。
兵庫県競馬の内規により、他競馬場から移籍した騎手は、一旦騎手免許を返上し1年間厩務に従事することが定められていたが、所属する曾和厩舎の「尽力」で約半年後の2月7日に再デビューを果たした。6月27日までは1日に騎乗できる回数を4鞍に限定されていたものの、2月9日に行われるゴールデンジョッキーカップに合わせての復帰だったこと、3月からJRAに移籍する岩田康誠に代わる優秀な所属騎手を確保するためだったことは否めない。
兵庫移籍後には「ここに骨を埋めるつもりで来た」と発言するなど、JRA移籍は断念した模様。JRAで63勝しているが重賞は未勝利。