小項目主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小項目主義(しょうこうもくしゅぎ)とは、一般に百科事典で、細かいテーマや事物ごとに項目を立て、それぞれ別個に解説を加えた項目立ての方式である。大項目主義などと比べれば、比較的新しい方式である。
大項目主義や中項目主義に比べて、項目が非常に細かく分かれていて、また、索引を殆ど使わず、まるで国語辞典のような感覚で引けるので、その事柄についての情報に比較的素早くたどり着ける。さらに、それぞれの項目は、おおよそその事柄だけについて簡潔に説明している故、短時間で調べられるという利点もある。 ただし、大項目主義などに比べると、それぞれの項目が独立して存在していて、ある共通の分野についてそれらをまとめるもの(例えばその目的のためだけに設けられた新たな項目や索引など)が無い故に、情報の体系性やまとまりに欠けるという欠点もある。大項目主義の正反対と言っていいだろう。
しかし、海外はともかく、少なくとも日本国内では、特別な場合を除いて中項目主義や小項目主義が普及しつつある。これは、現在の百科事典需要の多くが、昔ほど大項目主義の利点を必要とせず、小項目主義の引きやすさという利点が重視されてきたことによるものと思われる。
[編集] 関連項目
- 大項目主義
- 中項目主義