尊号
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尊号(そんごう)とは天皇及び皇后の尊称及び追号や諡号を贈る場合、太上天皇や皇太后、太皇太后の称号を指す場合もある。日本では、758年(天平宝字2年)に、朝廷が孝謙天皇に宝字称徳皇帝の尊号を贈り、光明皇后に天平応真仁皇太后の尊号を贈り、さらに聖武天皇に対して、漢風諡の勝宝感神聖武皇帝の尊号を、国風諡として天璽押開豊佐倉彦尊の尊号を贈ったのが初見である。
太上天皇の称号が初めに贈られたのは、持統天皇が初めてである。その後、尊号については、光格天皇が実父 閑院宮典仁親王に太上天皇の尊号を贈ろうとし、江戸幕府の反対を受けて論争に至る、尊号一件という事件にも発展している。