宮崎久

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

宮崎 久（みやざき ひさし、1981年3月19日 - ）は、日本の陸上競技選手。専門は200m。長崎県南串山町(現：雲仙市)出身。

南串山町立南串中学校から福岡県立八女工業高等学校に進学。100mで10秒28という驚異的記録を打ち立てる。これは高校２年生における日本最高記録でもある。しかしインターハイでは、太ももの故障から活躍ができなかった。

その後東海大学に進学。2002年、日本選手権200mで初優勝。釜山アジア大会代表に選出された。2003年、パリ世界陸上選手権代表に選出され、200mと4×100mRに出場。200mは1次予選2組で20秒79をマークし6着に入り予選通過。2次予選では3組で20秒70を記録したものの6着で惜しくも落選し、準決勝進出を逃した。しかし、4x100mRで大ハッスル。予選2組で38秒77をマークし3着に入り予選を通過。準決勝では1組で38秒58の好タイムを記録して4着に滑り込み決勝進出。決勝ではバトンワークがやや乱れて39秒05とタイムは今ひとつ伸びを欠いたが、7位入賞の快挙を成し遂げた。

2003年に東海大学卒業後、東海大学大学院に進学し、修士課程を修了したが、どこの企業からも声がかからず、ビケンテクノとスポンサー契約を結んだ。しかし、契約の更新ができず、現在、恩師である高野進が主宰するレストラン「ラップタイム」でホールスタッフとして働きながら競技を続けている。