安帝 (東晋)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
安帝(あんてい、382年 - 418年、在位は396年-418年)は、東晋の第10代皇帝。姓は司馬、名は徳宗、字も徳宗(名と字が同一である)。第9代皇帝・孝武帝の長子。
[編集] 略要
一切の意思表示ができないという重度の知能障害児であったが、396年に父・孝武帝が殺された後、皇帝として擁立された。勿論、安帝自身に政治を行なうことができるわけがなく、最初は司馬道子による専横、そして司馬道子が殺された後は桓玄(桓温の庶子)に反乱を起こされ、403年には簒奪されて、一時的に皇帝の地位を廃されてしまうという有様であった。翌404年、桓玄が殺されて、劉裕の助力のもとに復位したが、今度はその劉裕の専横を許すことになった。
そして418年、劉裕の手によって殺害されたのである。齢37。彼に子はいなかったという。