天上の虹
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天上の虹(てんじょうのにじ)は、里中満智子の漫画作品である。副題に「持統天皇物語」とあるように、日本の第41代天皇で女帝である持統天皇を主人公とした作品。
[編集] 概要
中大兄皇子(後の天智天皇)の娘として生まれた鸕野讚良皇女は、父の同母弟である大海人皇子(後の天武天皇)に嫁ぐ。夫と父の確執や、自分の持つ優れた政治的資質と一人の女性としての葛藤の間で、悩み苦しみながらも懸命に生きていく。やがて夫の即位後は皇后として夫を助け、夫の死後は自らが即位して持統天皇となり、日本の歴史にその名を残していくこととなる。
里中満智子のライフワークとなっており、1983年に雑誌(講談社「mimi デラックス」12月号)に連載が始まってから2006年10月1日現在まで単行本にして19巻、第55章まで発表されているが、未完である。なお、「mimi デラックス」掲載分は4巻第12章まで、掲載誌を「mimi エクセレント」に移しての分が14巻、第39章までであり、以後の巻は書き下ろしである。
教科書で習った歴史上の人物が漫画の登場人物として生き生きと描かれていること、また大化の改新から壬申の乱を経て日本が国家として形を整えていく姿が視覚的にわかりやすく描かれていることから、この作品を読んで古代史ファンになったという女性は多い。この作品より少し後の時代を描いた同じ作者の『長屋王残照記』と『女帝の手記-孝謙・称徳天皇物語』は共通する登場人物も多く、この作品の続編と見ることも出来る。
[編集] 内容
- 第1章 大化の改新(たいかのかいしん)
- 第2章 有間皇子(ありまのみこ)
- 第3章 額田王(ぬかたのおおきみ)
- 第4章 建皇子(たけるのみこ)
- 第5章 別れの歌(わかれのうた)
- 第6章 星宿(せいじゅく)
- 第7章 船出(ふなで)
- 第8章 大田皇女(おおたのひめみこ)
- 第9章 白村江の戦い(はくすきのえのたたかい)
- 第10章 間人皇女(はしひとのひめみこ)
- 第11章 近江大津宮(おうみおおつのみや)
- 第12章 天智天皇(てんじてんのう)
- 第13章 蒲生野(がもうの)
- 第14章 漏刻(ろうこく)
- 第15章 大友皇子(おおとものみこ)
- 第16章 壬申の乱1(じんしんのらん1)
- 壬申の乱2(じんしんのらん2)
- 壬申の乱3(じんしんのらん3)
- 第17章 近江京炎上(おうみきょうえんじょう)
- 第18章 天武天皇(てんむてんのう)
- 第19章 飛鳥浄御原宮(あすかきよみはらのみや)
- 第20章 十市皇女(とおちのひめみこ)
- 第21章 わかれ道(わかれみち)
- 第22章 少年たち(しょうねんたち)
- 第23章 山吹の女(やまぶきのひと)
- 第24章 星祭り(ほしまつり)
- 第25章 薬師寺発願(やくしじほつがん)
- 第26章 草壁皇子(くさかべのみこ)
- 第27章 大津皇子(おおつのみこ)
- 第28章 大名児(おおなこ)
- 第29章 八色の姓(やくさのかばね)
- 第30章 彗星(すいせい)
- 第31章 朱鳥(あかみとり)
- 第32章 崩御(ほうぎょ)
- 第33章 殯(もがり)
- 第34章 二上山(ふたかみやま)
- 第35章 陵(みささぎ)
- 第36章 螢(ほたる)
- 第37章 櫻(さくら)
- 第38章 三種の神器(さんしゅのじんぎ)
- 第39章 恋人たち (こいびとたち)
- 第40章 穂積皇子(ほづみのみこ)
- 第41章 但馬皇女(たじまのひめみこ)
- 第42章 月かたぶきぬ(つきかたぶきぬ)
- 第43章 霍公鳥(ほととぎす)
- 第44章 香具山(かぐやま)
- 第45章 藤原不比等(史)(ふじわらのふひと)
- 第46章 無量大数(むりょうたいすう)
- 第47章 仙薬(せんやく)
- 第48章 朝の川(あさのかわ)
- 第49章 挽歌(ばんか)
- 第50章 皇太子(ひつぎのみこ)
- 第51章 弓削皇子(ゆげのみこ)
- 第52章 歴史書(れきししょ)
- 第53章 紀皇女(きのひめみこ)
- 第54章 開眼会(かいげんえ)
- 第55章 譲位(じょうい)
[編集] 外部リンク
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