十市皇女

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十市皇女（とおちのひめみこ、大化4年（648年）頃? - 天武天皇7年4月7日（678年5月6日））は、天武天皇の第一皇女。母は額田王。

天智天皇の皇子の大友皇子に嫁ぎ、葛野王を産む。しかし、天武天皇元年(672年)に起こった壬申の乱では、父と夫が戦うという事態になってしまう。｢日本書紀」の天武天皇4年(675年)、二月の出来事として、｢丁亥(十三日)に、十市皇女･阿閉皇女、伊勢神宮に参赴ます」と記されており、天武天皇4年の二月十三日、 十市皇女と阿閉皇女が伊勢神宮に参詣した。天武天皇7年(678年)、伊勢神宮に向かう当日の四月七日、日本書紀に「十市皇女、卒然に病発して、宮中に薨せぬ」と記されており、急死している。十四日に赤穂の地に葬られた。おそらく、この時、十市皇女はまだ三十代であったと思われ、この不審な急死に対しては、自殺説もある。また、高市皇子が十市皇女の死を悼む歌を三首詠んでいる事から、大友皇子との不仲説、高市皇子との恋仲説がある。