大橋家

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大橋家(おおはしけ)は将棋の家元。初代大橋宗桂が祖。しかし大橋分家があることから特に大橋本家とも呼ばれる。

九代大橋宗桂らが残した「大橋家文書」が近年発見され、江戸時代の将棋指しの実態を知る上で貴重な資料となっている。

[編集] 系譜

• 初代大橋宗桂が祖。
  • 初代大橋宗桂の子、二代宗古は二世名人。
    • 二代宗古の子は、三代大橋宗桂。(1613年-1661年)7段。献上する詰将棋を準備していたことから、次期名人候補であったと思われるが、5歳年下の宗看に追い抜かれる形で、名人にはとどかなかった。
      • 三代宗桂の子は、四代大橋宗伝。早世。
        • 四代宗伝の子がいなかったため、伊藤家から養子をもらう。五代宗桂は四世名人。
  • 初代大橋宗桂の子、宗与は、大橋分家の祖となる。

「四代宗伝の子がいなかったため……」以下の記述。

• 五代宗桂の養子は、六代宗銀。(1694年-1714年)5段。伊藤印達との57番勝負が知られている。4番手直りで、最後は角落ちまで差し込まれる。早世。
  • 六代宗銀の養子は、七代宗桂。(1688年？-1753年)6代宗銀の早世により急遽、家督を継ぐ。御城将棋はたった5局しか行っておらず、1724年(享保9年)には早々と伊藤家より養子を迎え隠居した。
    • 七代宗桂養子は、二代宗印の三男、(前名)伊藤宗寿。八代宗桂。
      • 八代宗桂の子、九代宗桂は、八世名人。
        • 九代宗桂の養子は、十代宗桂。
          • 十代宗桂の子は、十一代宗桂。
            • 十一代宗桂の子は、十二代宗金。

[編集] 参考文献

• 『将軍家「将棋指南役」』増川宏一・洋泉社・ISBN 4896918916
• 「碁打ち・将棋指しの江戸」増川宏一・平凡社・ISBN 4582841805