夢 (映画)
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夢 |
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監督 | 黒澤明 |
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製作総指揮 | スティーヴン・スピルバーグ |
製作 | 黒澤久雄 井上芳男 |
脚本 | 黒澤明 |
出演者 | 寺尾聰 倍賞美津子 原田美枝子 根岸季衣 |
音楽 | 池辺晋一郎 |
撮影 | 斎藤孝雄 上田正治 |
編集 | 黒澤明 |
配給 | ワーナー・ブラザース |
公開 | 1990年 |
上映時間 | 119分 |
製作国 | 日本・アメリカ |
言語 | 日本語 |
制作費 | $12,000,000 |
allcinema | |
IMDb | |
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『夢』は、1990年に公開された黒澤明による映画作品である。日本とアメリカの合作。
「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉」「赤冨士」「鬼哭」「水車のある村」の8話からなるオムニバス形式。黒澤明自身が見た夢を元にしている。各エピソードの前に、こんな夢を見たという文字が表示されるが、これは夏目漱石の夢十夜における各挿話の書き出しと同じである。
[編集] ストーリー
[編集] 水車のある村
私(主人公)と老人との会話の物語。自然の大切さや人生を説く。
若い男が静かな、川が流れる村に着く。 その村の家や建物は全て、水車が付いている。 その旅人は、壊れた水車の歯車を直している賢い老人と出会う。 その老人は、この村人たちは、近代技術を拒み、自然を大切にしていると説く。 村人は便利さより精神的な健康を選んでいるということに、旅人は、驚き、この考えに興味をそそられる。 この章、そして映画の最後に人々が嘆き悲しむ代わりに、良い人生を最後まで送った事を喜び祝う老婆の葬式の行進が村で行われる。 この章は長野県の大王わさび農場で撮影された。
[編集] キャスト
括弧内は登場する話数
- 私(3~8):寺尾聰
- 5歳位の私(1):中野聡彦
- 私の母(1):倍賞美津子
- 少年の私(2):伊崎充則
- 桃の精(2):建みさと
- 姉(2):鈴木美恵
- 雪女(3):原田美枝子
- 野口一等兵(4):頭師佳孝
- 少尉(4):山下哲生
- ゴッホ(5):マーティン・スコセッシ
- 発電所の男(6):井川比佐志
- 子供を抱えた女(6):根岸季衣
- 鬼(7):いかりや長介
- 老人(8):笠智衆