夏侯恩
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夏侯恩(かこうおん、? - 208年)は、『三国志演義』にのみ登場する曹操麾下の武将。
曹操の側近として登場し、曹操の宝剣である青釭の剣を預かっていた。長坂で劉備を追撃した際に、趙雲とぶつかり、槍で突き殺され、青釭の剣を奪われてしまった。
「演義」によっては、夏侯惇の弟(正史では「夏侯廉」)だという。もちろん、フィクションである。おそらく元禄年間の日本に羅貫中(羅本)の著本が伝えられ、それを目につけた自称・文学者の湖南文山(これはペンネームで実際は京の天竜寺の僧侶の義轍と月堂兄弟のことらしい)が通俗三国志を著し、本来の三国志の内容を改竄したと思われ、夏侯恩が夏侯惇の弟として設定されたと思われる。なお吉川英治もこの「通俗三国志」を参考にして日本風にアレンジしたといわれる。