国民の祝日
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国民の祝日(こくみんのしゅくじつ)は、日本において1948年の「国民の祝日に関する法律」(昭和23年法律第178号)で定められた祝日である。休日になる。それ以前の祝祭日に代えて定められたもの。
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[編集] 概説
「国民の祝日」が日曜日にあたる場合、その翌日(2007年からは「その直後の「国民の祝日」でない日」)が休日となる(通称「振替休日」)。振替休日に関して定められたのは1973年末の法律改正(昭和48年法律第10号)であり、それ以前は日曜日に「国民の祝日」が重なっても月曜日は休日にならなかった。
また、「国民の祝日」の間隔が1日しかなく、その間の日が日曜日や振替休日でない場合、その日は休日になる(通称「国民の休日」)。これは1985年(昭和60年法律第103号)に定められたものである。
振替休日の規定は、日曜日が休日であり他の曜日が通常は休日でないことを前提とした作りになっているが、日曜日を休日と定めた法律が存在するわけではない。したがって、道路標識等では日曜日を含めた休日を表すために「日曜・休日」という表現が用いられている。
「国民の祝日に関する法律」第1条では「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。」としている。
2007年からは国民の祝日が合計15日になる。これは先進国では最多であり、「ワーカホリック」とも言われる日本の意外な一面でもある。
[編集] 国民の祝日一覧
- 元日 - 1月1日
- 成人の日 - 1月の第2月曜日(1999年までは1月15日)
- 建国記念の日 - 政令で定める日(2月11日)
- 春分の日 - 春分日(例年3月21日ごろ)
- みどりの日 - 4月29日
- 憲法記念日 - 5月3日
- こどもの日 - 5月5日
- 海の日 - 7月の第3月曜日(2002年までは7月20日)
- 敬老の日 - 9月の第3月曜日(2002年までは9月15日)
- 秋分の日 - 秋分日(例年9月23日ごろ)
- 体育の日 - 10月の第2月曜日(1999年までは10月10日)
- 文化の日 - 11月3日
- 勤労感謝の日 - 11月23日
- 天皇誕生日 - 12月23日
[編集] 皇室慶弔行事に伴う休日
皇室関係の慶弔行事が行われる場合は、その年に限りそれが実施される日を特別に休日として定める法律が作られる。その際には、その休日を「国民の祝日に関する法律」の休日と同等なものして扱うよう定めるのが通例である。しかし列車運行など切り替えが難しく平日運転のままとした鉄道会社があったり、民間の対応はまちまちである。