四国フェリー

「第八十玉高丸」　宇野港にて

高松港の四国フェリー乗り場を見る。奥に見えるのは宇高国道フェリー乗り場で夜はネオンを競っている

宇野港の四国フェリー乗り場を見る。正面奥に見えるのは宇高国道フェリー乗り場。国道フェリー乗り場は、宇野駅や他航路の乗り場から離れている。

土庄港を出航する小豆島急行フェリー

四国フェリー株式会社（しこくふぇりーかぶしきがいしゃ）は、瀬戸内海に航路を持つフェリー会社。航路は高松港や小豆島に関係している。本社は香川県高松市玉藻町10-32。

グループ会社に小豆島急行フェリーがある。ここでは同社についても述べる。

[編集] 沿革

高松港～宇野港　24時間、約30分毎に運航する四国フェリーの中心航路。距離18km、所要時間は約60分。並行航路を結ぶ宇高国道フェリーとは対抗関係にあり、高松港では派手なネオンサインを競っている。高松・宇野ともJRの駅へは四国フェリーのほうが近い。JR瀬戸大橋線が強風などで運休となった場合は本航路で振替輸送が行われる。2004年3月からは同じく高松港～宇野港間でフェリー航路を運行していた津国汽船（本四フェリー）との共同運航となっている。
高松港～土庄港（小豆島）　6～20時台、約1時間毎に15往復運航。距離22km、所要時間は約60分。国道436号の海上区間でもある。子会社の小豆島急行フェリーと共同運航。この他に高速艇（スーパーマリン）が所要約30分で17往復運航。
新岡山港～土庄港（小豆島）　6～20時台に13往復運航。距離23.5km、所要時間は約70分。両備運輸と共同運航。この他に高速艇が所要約30分で6往復運航。
姫路港（飾磨港）～福田港（小豆島）　7～21時台に8往復運航。距離41km、所要時間は約100分。国道436号の海上区間でもある。小豆島急行フェリーが運航。

ニュージャンボフェリー（高松～神戸航路・1998年廃止）

1970年10月から1998年 9月30日までは四国フェリー・日本海運が共同運航するニュージャンボフェリーと呼ばれる高松～神戸航路が存在した。

航路は当時のジャンボフェリーと全く同一の東神戸港(青木港)～高松東港間で、1日5往復、運賃も同額であった。ただし、ジャンボフェリーとは別航路扱いであり、回数券などの共用はできなかった。
使用された船は神戸丸(四国フェリー)と神高丸(日本海運)で、どちらも初代から3代目まで同じ船名、全て単胴船であった。3代目（最後）の船になったのは神高丸が1989年、神戸丸が1991年である。
神戸丸・神高丸では高松東港での乗用車の積み下ろしは船尾に備え付けられていたスロープで行っていた（ジャンボフェリーは神戸港・高松東港とも港に備え付けられている吊り上げ式スロープで積み下ろしをしている）。
後発だけあり、神戸丸・神高丸とも船内のグレードは双胴船時代のジャンボフェリーと比べて格段に上だった。
- 特に神戸丸の設備は中距離航路にしてはかなり充実していて、1等室専用バスルーム(2代目)や、カラオケボックス(3代目)があった。
東神戸港の発券所はジャンボフェリーと同じ場所だったが、高松東港はジャンボフェリーとは違う場所にあった(航路廃止時に取り壊された)。

神戸丸(3代目)は航路廃止後、リース会社に売却されてしばらく係留されていたが、2000年に加藤汽船の「りつりん2」が火災事故を起こし、その修理の間、代船としてライバルだった加藤汽船に移籍し、ジャンボフェリーのピンチヒッターとして活躍した。「りつりん2」が復帰後も2002年4月まで臨時便用として使われ、その後もドック入り時の代船として使えるようにスタンバイしていたが、加藤汽船が経営難のためジャンボフェリーを子会社に経営移管した2003年10月に引退、韓国の船会社へ売却された。現在は船名を変えて鹿洞～済州島の航路などに使われている。（韓国では神戸丸(2代目)もニュージャンボフェリーで活躍していた時に近い状態で現役で活躍している。）

高松港　宇野港便と土庄港便で乗り場が離れており、注意が必要。
- 宇野港便：JR高松駅及びことでん高松築港駅から東へ徒歩10分。
- 土庄港便：JR高松駅から北東へ、ことでん高松築港駅から北へ徒歩5分。
土庄港（小豆島）　土庄町市街から約1km。同港前は小豆島バスのバスセンターとなっており、ここから島内各方面へ連絡する。
宇野港　JR宇野駅から徒歩5分。宇野港へはJR岡山駅前の岡山駅バスターミナルや天満屋バスステーションなどから両備バスの玉野渋川特急バス、宇野駅経由国道フェリー行や渋川行、533系統宇野行などに乗車し、宇野駅前下車でも行ける。
新岡山港　岡山駅バスターミナルから444、445、492系統新岡山港行きに乗車、終点下車（新岡山港出航便に接続するのは492系統のみ）。
姫路港（飾磨港）　姫路駅北口の駅北市バスセンターから姫路市営バス37系統姫路港行きに乗車、終点下車。
福田港（小豆島）

入出航時の案内放送前後には、混声合唱の社歌が少し入ることがある。この社歌に歌われているのは1番が廃止されたニュージャンボフェリー、2番が小豆島航路、3番が宇高航路である。

この項目「四国フェリー」は、企業関連の書きかけ項目です。加筆、訂正などをして下さる協力者を求めています。（ウィキプロジェクト経済）