司馬徽

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司馬徽（しばき、？　- 208年）は中国後漢末期の人。字は徳操。号は水鏡先生。人物鑑定家として有名で、諸葛亮のことを臥龍と称した。

潁川郡（現在の河南省東南部）の人。荊州に移り住み、龐徳公を兄として仕えた。水鏡の号は龐徳公が名付けたものである。また、諸葛亮を臥龍、龐統を鳳雛と呼んだのも龐徳公であるという。司馬徽は龐統の才能を見出し、徐庶や向朗などを門下生とした。劉備に「臥龍・鳳雛は諸葛亮と龐統のことだ」と教えたといわれる。

荊州を支配していた劉表には仕えず、隠士として暮らしていた。「よしよし」が口癖で、何を言われても「よしよし」と答えていた。司馬徽の妻がそれを咎めると、笑って「お前のいうことも、またよしよし」と答えたという。司馬徽は劉表を凡人と思っていたので、政争に巻き込まれないように政治談義に手を出さず、このような態度を取っていたのだという。劉表に司馬徽の登用を勧めるものがあったが、こうした態度を見て劉表は「世間の人はいい加減なことをいって（司馬徽を持ち上げて）いるが、ただの書生じゃないか」と断ったという。

三国志演義や、それをモチーフとした現代の「三国志」系読み物などでは、水鏡先生は悉く老人然とした容貌で描かれているのだが、演義の文中には、水鏡の弟子である童子の台詞として「水鏡先生は、龐統より五歳年上」という言葉があり、 龐統は179年の生まれだから、208年の時点で35歳という計算になる。

劉表死後、劉琮が曹操に降伏すると、曹操に召し出された。曹操は大いに用いようとしたが、間もなく死去した。