十和田南線
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十和田南線(とわだみなみせん)は秋田県鹿角市と青森県上北郡十和田湖町(現・十和田市)を結ぶJRバス東北の路線であった。かつての愛称は、現在盛岡~十和田湖間を運行する便と同じとわだこ号であった。
かつては花輪線からの観光客を多く乗せていたが、十和田北線のように目立った観光地がなかったことにより観光客の利用が減少、さらには沿線利用者も減少したことから廃止に追い討ちをかけた。
この項ではJRバス十和田南線の沿革のほか、並行して路線があった秋北バス、代替路線バスを運行している十和田タクシーについても触れる。
[編集] 運行経路
十和田南駅 - 毛馬内町 - 大湯温泉 - 四ノ岱 - 中滝 - 発荷峠 - 和井内 - 十和田ホテル前 - 十和田湖
[編集] 沿革
- 1934年8月5日 - 鉄道省営バス十和田南線休屋(現・十和田湖)~和井内間開業。
- 1935年9月1日 - 鉄道省営バス十和田南線和井内~毛馬内(現・十和田南駅)間開業。
- 1961年12月15日 - 国鉄バス十和田南線十和田南駅~大館駅間開業。秋北バスと相互乗り入れ。
- 1968年12月1日 - 国鉄バス十和田南線十和田南~休屋間通年運行開始。
- 1973年8月1日 - 国鉄バス十和田南線大館栄町~秋北バスターミナル~大館放送局間開業。
- 1979年5月 - 秋北バス八幡平~十和田湖線運行開始
- 1983年4月1日 - 国鉄バス十和田南線一般路線貨物自動車運送事業廃止。
- 1987年4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、十和田南線はJR東日本バス(東北自動車部)に継承される。
- 1988年4月1日 - JR東日本のバス部門分社化に伴い、十和田南線はJRバス東北に継承される。
- 199x年 - 秋北バス十和田南線大館駅~十和田湖間(樹海ライン経由)廃止。
- 2002年 - 秋北バス十和田湖~八幡平線の運行を取りやめ(運行は2001年11月まで)。
- 2002年9月~10月 - 十和田タクシーが十和田湖~八幡平線を運行。
- 2003年3月31日 - JRバス十和田南線廃止。
- 2003年4月1日 - 十和田タクシーが十和田南駅~四ノ岱間にて代替運行開始(当初は中滝まで運行計画だったが、利用者が見込めず四ノ岱までの運行となる)。
- 2003年4月24日 - 秋北バス十和田湖~八幡平線復活。同時に十和田湖~鹿角花輪駅間の通年運行開始(2005年の冬期間については秋北バス便が運休<2005年度は冬季運休に格下げ>し、同区間によるの運行は十和田タクシーが担当した)。