加藤幹郎
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加藤 幹郎(かとう みきろう、1957年 - )は、日本の映画評論家、映画学者。長崎県長崎市出身。
京都大学人間・環境学研究科教授。専門は映画学。1981年筑波大学比較文化学類卒業。1986年同大学院文芸言語研究科単位取得退学。京都大学博士。電子ジャーナル『CineMagaziNet!』編集委員でもある。
ハリウッド映画を中心として活動する。映像と音響の関係を中心にした映画のテクスト分析と、映画と社会の動態的関係を考察する。 ジジェクのような、映画が持つ特性を無視する批評には、批判的(例:『ブレードランナー論序説』註を参照)。
映画のほか、『愛と偶然の修辞学』では、小説論や漫画論を書いている。
[編集] 主な著書
- 『鏡の迷路 映画分類学序説』(みすず書房、1993年)
- 『夢の分け前』(ジャストシステム、1995年)
- 『映画 視線のポリティクス』(筑摩書房、1996年)
- 『映画ジャンル論』(平凡社、1996年)
- 『映画とは何か』(みすず書房、2001年)
- 『映画の領分 映像と音響のポイエーシス』(フィルムアート社、2002年)
- 『ブレードランナー論序説』(筑摩書房、2004年)
- 『ヒッチコック「裏窓」ミステリの映画学』(みすず書房、2006年・第6回本格ミステリ大賞最終候補作品)