刃森尊
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刃森 尊(はもり たかし)は、漫画家。代表作に『破壊王ノリタカ!』など。
主にヤンキー漫画や格闘漫画を手がけている作家であるが、デビュー作である読みきり作品『マジックBOY』だけはマジックを題材としており、全く作風が異なる。その次回作にして連載デビュー作である『破壊王ノリタカ』以降は、現行とほぼ同じ作風が定着した。最新作の『格闘料理人ムサシ』は一応料理漫画ではあるものの、その根幹にあるのは『伝説の頭 翔』などで培われたヤンキー描写、社会風刺調の作風である。
作中にて「!?」「“”」「へ?」などを特に多用する独特のスタイルがコアなファンに人気を集める一方、
- 同じような展開が繰り返し続いている
- 物理的・常識的に描写がおかしい
- ヒロインが毎回同じ顔に髪型を変えただけ
- 喧嘩が1,2発殴りあっただけで終わる。
- 毎回毎回、「主人公が女の子とデートに行ったら必ず不良に会い、ヒロインが胸を触られるという行為に主人公がぶちきれ、喧嘩突入」のパターンのループ。
- 不良モノのはずなのに肝心なバイクなどのメカ描写が荒く、パーツなども細かく描いていない。
- 原作者がいないと話の展開が急に変化する。
などの否定的な意見も少なくない。また、人物がカメラ目線で正面を向いている構図が非常に多いのも特徴の一つ(たいてい見開きページの右上で大ゴマである)。
彼の作品とループを屈折した愛情を持って接している読者のことを、ネット上ではハモリストと呼称する。
[編集] 作品リスト
- マジックBOY (1989年、マガジンフレッシュ、講談社)
- 破壊王ノリタカ!(1991年-1994年、週刊少年マガジン、講談社) 原作:村田ひでお
- 魂(ひかり)の剣(1995年、週刊少年マガジン) 原作:竹内海四郎 *唯一の時代劇漫画
- 人間凶器カツオ!(1997年-1999年、週刊少年マガジン)
- 霊長類最強伝説 ゴリ夫(2001年-2002年、週刊少年マガジン)
- 伝説の頭 翔(2003年-2005年、週刊少年マガジン) 原作:夏原武
- 格闘(タイマン)料理人ムサシ(2006年、週刊少年マガジン)