佐渡ヶ嶽部屋
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佐渡ヶ嶽部屋(さどがたけべや)は、千葉県松戸市に構える、日本相撲協会所属の相撲部屋。
現在の部屋は昭和30年9月、元小結琴錦が二所ノ関部屋から独立して創設。昭和49年7月場所中に11代目が急逝すると直前に引退した元横綱琴櫻が部屋を継承した。元大関琴風を始め、平幕優勝経験のある琴富士・琴錦・琴光喜らの役力士を多数輩出した。平成17年11月場所中に停年を迎えると娘婿の元関脇琴ノ若が引退して部屋を継承した。昭和40年1月場所から完全部屋別総当たり制度が導入されたが、その時に幕内力士をだしていた部屋で、唯一その後幕内力士を絶やしたことのない部屋である。
2005年12月現在、所属する全力士に「琴」の字が付いている。これは11代佐渡ヶ嶽の琴錦登の故郷観音寺にある琴弾八幡宮に由来している。
目次 |
[編集] 師匠
- 初代:佐渡ヶ嶽澤右衛門(元前頭2枚目佐渡嶽 澤右衛門・群馬)
- 2代:佐渡ヶ嶽大五郎(元三段目 五百ヶ嶽大五郎・群馬)
- 3代:佐渡ヶ嶽澤右衛門(元小結 関ノ戸澤右エ門・不明)
- 4代:佐渡ヶ嶽澤右衛門(元前頭 桟シ初五郎・鳥取)
- 5代:佐渡ヶ嶽澤右衛門(元十両 松ノ浦左市・不明)
- 6代:佐渡ヶ嶽澤右衛門(不明・不明)
- 7代:佐渡ヶ嶽兵右衛門(元十両 戸上山兵右エ門・東京)
- 8代:佐渡ヶ嶽兵右衛門(元十両 眞崎春吉・不明)
- 9代:佐渡ヶ嶽脇太郎(元前頭17枚目 玉ノ川脇太郎・神奈川)
- 10代:佐渡ヶ嶽高一郎(元前頭筆頭 阿久津川高一郎・栃木)
- 11代:佐渡ヶ嶽登(元小結 琴錦登・香川)
- 12代:佐渡ヶ嶽慶兼(元横綱 琴櫻傑將・鳥取)
- 13代:佐渡ヶ嶽満宗(元関脇 琴ノ若晴將・山形)
[編集] 現役の幕内経験力士
[編集] 幕内優勝力士
[編集] 現役または在籍していた力士
[編集] 横綱
[編集] 三役
- 大関
- 関脇
- 小結
- 琴稲妻佳弘(群馬)
[編集] 幕内
- 平幕
- 琴ヶ嶽綱一(前1・北海道)
- 琴別府要平(前1・大分)
- 琴龍宏央(前1・兵庫)
- 琴奨菊和弘(前1・福岡)
- 琴若央雄(前2・北海道)
- 琴椿克之(前3・沖縄)
- 琴乃富士太喜(前5・北海道)
- 琴千歳幸征(前5・北海道)
[編集] 十両
- 朝風新一郎(十2・香川)
- 琴白山俊也(十4・石川)
- 琴立山兼滋(十7・富山)
- 琴冠佑源正(十7・北海道)
- 琴春日桂吾(十8・福岡)
- 琴嵐佳史(十9・大阪)
- 琴の郷栄一(十11・北海道)
- 琴の龍功師(十11・福岡)
- 琴岩国武士(十12・山口)
- 琴乃峰篤実(十13・福岡)
[編集] 所属年寄
[編集] その他
2006年6月に琴欧洲を筆頭に13人の所属力士がイスラエル外務省の招きで同国を訪れ、親善相撲を行った。
[編集] 外部リンク
[編集] 旧佐渡ヶ嶽部屋
10代佐渡ヶ嶽も戦前部屋経営をしていた。現在とは違い高砂系列であった。
男女ノ川登三が最初に入門した部屋であり、戦前の相撲部屋で唯一埼玉県に本拠を構えたことのある部屋であった。