仙酔島
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仙酔島(せんすいじま)は、広島県福山市鞆の浦沖に浮かぶ島で鞆の浦のシンボル的な島である。
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[編集] 地理
古代より潮待ちの港として栄えた鞆の浦において、隣接の弁天島と共にシンボル的な存在の島で、外周約5キロほどの無人島(島内にはホテルや国民宿舎・キャンプ施設はある)。 約9000万年前の大規模な火山活動により主に溶結凝灰岩で形成されたもので地質的に非常に希少なものとなっている。
対岸の福禅寺対潮楼は、江戸時代を通じて朝鮮通信使のための迎賓館として使用された。1711年に対潮楼を訪れた従事官の李邦彦は、客殿から見た仙酔島や弁天島の景色にいたく感動し、「日東第一形勝(朝鮮より東で一番美しい景勝地の意)」と賞賛した。元々、仙酔島という名前も”仙人も酔ってしまうほど美しい島”という意味である。
[編集] 特色
- 明治天皇、大正天皇、昭和天皇、明仁、徳仁親王など明治時代以後の天皇・皇后・皇族方が好んで何度も訪れられたという誠に由緒ありそれだけに値する優美な島である。
- 1934年に全国で最初に指定された国立公園である瀬戸内海国立公園内にあり、その中でも最初の指定地が、この鞆の浦や仙酔島である。また1939年には郵便切手のデザインとなった。
- 島の主要な山である弥山近辺の遊歩道からは、瀬戸内海はもとより、遠く伯耆大山も稀に見渡せる。
- 江戸時代以前には宮島の鳥居のように海上に浮かぶ紅い鳥居があったとも言われる。
- 山紫水明とは、江戸時代の学者頼山陽が、鞆の浦や仙酔島を言い表した言葉だそうです。
[編集] 島内の施設
- 国民宿舎 仙酔島
- キャンプ場
- 仙酔島海水浴場
- 遊歩道
[編集] 交通
- 鞆港仙酔島行き渡船専用桟橋より福山市営渡船にて所要時間5分。人のみ乗船可で鞆の浦~仙酔島間往復240円 運行時間7時~21時、ほぼ20分毎 仙酔島発最終便21時35分
[編集] 観光
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