人民寺院
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人民寺院（じんみんじいん、Peoples Temple）とは、1978年にガイアナで集団自殺を行ったことで知られるアメリカのキリスト教系新宗教。カルトの典型とされる。
[編集] 初期
人民寺院は1950年代、ジム・ジョーンズ（ジェームス・ウォーレン・ジョーンズ）によって設立された。人種差別撤廃を掲げ、ジョーンズ自身も韓国人と黒人の子供を養子にしていた。 しかし、その実態はジョーンズの独裁国家だったとも言われ、次第に脱退信者などから批判を受けるようになる。そこで人民寺院は南米ガイアナへの移住を決意する。
[編集] ガイアナ移住と集団自殺
1973年以降、人民寺院はガイアナ西部にジョーンズタウンと呼ばれる町を作り上げ、自給自足の生活を開始した。
1978年11月14日、民主党のライアン議員が視察のためにジョーンズタウンを訪れた。 11月18日、一通りの視察を終えたライアン議員は帰国希望者をアメリカに連れ帰る事を提案、人民寺院側も渋々承諾した。
しかし、ライアン議員が空港に到着すると、突然人民寺院の信者たちが現れ銃撃を加えた。これによって、ライアン議員を含むNBCテレビのクルーら5人が死亡。
その後ジョーンズタウンに戻った信者たちはジョーンズの指示によって始まった集団自殺により、集まっていた信者の9割の914人が死亡した。中には無理矢理自殺を強要され300人程度は他殺という説があり、その内の267人は18歳以下の子供であった。この自決による生存者は167名であった。
マイクロソフト社から出ている「エンカルタ総合大百科」には、そのときの写真がのっている。
