京王資料館

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京王資料館（けいおうしりょうかん）は、東京都八王子市堀之内にある、京王電鉄の鉄道に関する資料館である。

[編集] 概要

1990年 4月16日に、京王帝都電鉄（当時）が自社の歴史と鉄道に関する資料・記念物を保存する施設として開館した。京王電鉄平山研修センター（名称に日野市の地名である「平山」が含まれるものの、住所は、八王子市堀之内である）内にある。通常、一般非公開の施設であるが、過去に二回だけ一般公開が行われた。展示内容は、社員向けのため資料の細かい説明が省かれ、極めて簡素な状態(入社時の研修に利用するため、会社の知識に関することのみ説明されている。)が、それとは反比例するかのように展示品のレベルは高い。

[編集] 展示内容

京王資料館館内には、様々な資料が展示されている。

「京王帝都電鉄」時代に本社に飾られていた社名板
「京王電気軌道」から「京王電鉄」にいたるまでの資料
「京王バス」に関する資料
実際に使われた「K・T・R」（「K・T・R」とは、「京王帝都電鉄」の英語表記の略称である。）や車両番号が書かれたプレート、「行先表示板」、「種別表示板」、「ヘッドマーク」、「駅名板」。
今まで京王が発行した「記念テレホンカード」・「記念乗車券」・「記念入場券」や、かつて実際に使われていた「切符」
歴代の制服や社員に配布される鞄や社員証
その他

本来は研修所のため、現場関連の機器も多数配備され、実践的な訓練が出来るようにされている。

乗務員育成用運転シミュレーター(車掌研修設備も備えた総合シミュレーター):車両は5000系と7000系の2種
自動改札機
券売機

京王資料館には、野外展示もある。

京王帝都2400系2410号車
京王帝都2010系2015号車
京王帝都5000系5723号車
京王帝都時代に使われていたモーターカー
第二次世界大戦で被災した架線を支える鉄柱（かつて、高幡不動駅～南平駅間で使われていた。）
手動踏切（旧、下高井戸第1踏切）
その他

[編集] 一般公開 (及び部外者への特例公開)

この資料館は、通常、一般人には公開されないが、2006年1月現在まで2回だけ一般公開が行われた。

「電車・バスファミリーフェスタ」：2003年 4月19日・20日に、「京王線・京王バスの開業90周年、井の頭線の開業70周年記念行事」の一環として。
「義経ゆかりの勇将平山季重フェスタ」：2005年 7月23日～30日に、日野市観光協会が主催と「日本放送協会大河ドラマ「義経」放送記念企画」の一環として。
この他、京王帝都電鉄時代に、数回ほど、「京王子供見学会」という企画が実施され、抽選に当選した子供およびその保護者に対し、公開されたこともある。
昭和鉄道高校の駅務実習を京王で行う生徒は、毎年初日にここで事前研修を行い、実際に資料館･研修所の施設を使用して研修を行っている（その見返りとしてその研修日には休憩時間を利用して資料館の見学が許されている）。