享年
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享年(きょうねん)は、人や動物が「天から享(う)けた年数」という意味で、この世に存在した年数。行年(ぎょうねん)ともいい、娑婆世界で「修行した年数」の意味。
数値としては年齢(数え年または満年齢)と同じであるが、厳密には享年は現世に存在した『年数』であって、死亡時の『年齢』ではない。よって表記に「歳」を付けることは一般的には誤用だとされている。しかし、位牌や過去帳においては歳(才)を付けることの方が一般的であり、一部の雑誌やテレビ報道などでは「歳」を付ける場合もある。また、生存した年数の少ない幼少者に対しては用いない。
新聞のお悔やみ欄などに掲載される場合は、数え年で書かれることが多いが、最近では満年齢を使うケースも多い。基本的に仏教用語なのでキリスト教徒である西洋人やイスラム教徒には使わない。