五フッ化アンチモン
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五フッ化アンチモン | |
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IUPAC名 | フッ化アンチモン(V) |
別名 | |
組成式 | F5Sb |
式量 | 216.75 g/mol |
形状 | 無色油状液体 |
結晶構造 | |
CAS登録番号 | 7783-70-2 |
密度と相 | 3.00 g/cm3, 液体 |
水への溶解度 | g/100 mL (℃) |
融点 | 8.3 ℃ |
沸点 | 141 ℃ |
出典 | ICSC |
五フッ化アンチモン(ごフッかアンチモン、antimony pentafluoride)は、アンチモンのフッ化物。化学式は SbF5、分子量 216.8。
融点 8.3 ℃、沸点 141 ℃ の無色透明の油状の液体で、吸湿性が強い。水と激しく反応してフッ化水素を生じ、ガラスなどを容易に腐食する。人体に対しても非常に有害で危険。
五フッ化アンチモンは強力なルイス酸であり、超酸である。他の酸の酸素に接近して電子を強く引き込み、酸性度を強める効果を持つ。特にフルオロスルホン酸との 1:1 の混合物はマジック酸と呼ばれ、炭化水素などもイオン化する。