久保寺逸彦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
久保寺 逸彦(くぼでら いつひこ、1902年-1971年)はアイヌ文化およびアイヌ語の研究者。金田一京助氏の薫陶を受け、知里真志保、山田秀三各氏と交友関係を持ち、ユーカラなどの口承文芸や宗教儀礼(儀式参照)の記録に多大な貢献を残した。墓所は多磨霊園
[編集] 略歴
- 1902年 北海道紋別郡雄武町生まれ
- 以降 旧制釧路中学(現釧路湖陵高等学校)、山梨県立甲府中学を経る
- 國學院大学に在学中、アイヌ語の研究を金田一京助氏の指導を受けて始める。
- 1925年 國學院大学文学部国文科卒業
- 1933年 特にこの年から1935年まで行われた口承文芸の録音は、まとまった分量の口承文芸録音として最古のもの。
- 1949年 東京第二師範学校(現東京学芸大学)教授
- 1960年 文学博士号 アイヌ叙事詩-神謡・聖伝の研究の成果に対して
- 1966年 駒澤大学文学部教授
[編集] 主な著作
(生前は一編もなし。すべて没後に遺稿を元に発刊されたもの)
- 『アイヌ民族の文学と生活』(久保寺逸彦著作集2) 草風館 ISBN 4883231399 C3339 2004年5月
- 『アイヌの神謡』草風館 ISBN 4883231380 C3039 2004年2月
- 『アイヌ叙事詩 神謡・聖伝の研究』(岩波文庫 1977年)で割愛された現代語訳を含む。
- 『アイヌ民族の宗教と儀礼』(久保寺逸彦著作集1) 草風館 ISBN 4883231224 C3339 2001年12月
- 『アイヌの文学』岩波書店 1977年