三木鉄道
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三木鉄道株式会社(みきてつどう)は、兵庫県で旧国鉄特定地方交通線の鉄道路線を運営している三木市・兵庫県などが出資する第三セクター方式の鉄道会社である。本社は兵庫県三木市福井2丁目12番43号。なお、2002年に芝山鉄道が開業するまで第三セクター鉄道の中では、営業距離が日本で一番短い鉄道であった。
三木市から神戸市内へ向かう旅客は神戸電鉄粟生線を利用し、加古川線に接続している三木線は旅客の動きに合っていないことから第三セクター転換後も乗客の減少が続き慢性的な赤字に陥っている。そのため経営改善を図るため、約800m離れている三木鉄道の三木駅と神戸電鉄三木駅との間にJR北海道が開発中の線路と道路の両方を走れるデュアル・モード・ビークル(DMV)の導入を検討している。しかし、経営支援を行っている三木市で2006年1月に行われた市長選挙で、市の財政再建のため「三木鉄道の廃止」を公約のひとつに掲げて当選した薮本吉秀市長が社長に就任し、2006年度中に廃止の方針を正式決定したいと表明したため、今後の動向が注目されている。
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[編集] 歴史
[編集] 路線
- 三木線 厄神 - 三木 6.6km
[編集] 車両
- ミキ180形 - 2両。ミキ300形に更新され、廃車。
- ミキ300形 - 3両。
[編集] 将来構想
現在は、同じ三木市内の神戸電鉄粟生線に客を取られ、青息吐息状態の三木鉄道だが、将来、神戸市営地下鉄西神線の三木への延伸構想があり、これに合わせ、三木鉄道を電化・改軌する構想がある。これが実現すると、厄神・三木方面から乗り換え無しで神戸市内・新神戸駅方面に行くことが出来るため、一転して黒字路線になる事も考えられる。しかし実現する可能性はほとんどない。