三国遺事
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三国遺事 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 삼국유사 |
漢字: | 三國遺事 |
平仮名: (日本語読み仮名): |
さんごくいじ |
片仮名: (現地語読み仮名): |
サムグクユサ |
ラテン文字転写: | Samguk Yusa (文化観光部2000年式) |
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三国遺事 (さんごくいじ) は、13世紀末に一然 (1206-89)という仏教僧によって書かれたとされる私撰史書。朝鮮半島では『三国史記』についで二番目に古い史書である。
現存最古の史書である『三国史記』 (1145年) に次ぐ古文献ではあるが、由来の怪しい古書を引用するなど、史書としての問題点は少なくない。しかし、三国時代及びそれ以前の朝鮮半島の歴史を記した資料は極めて乏しいということもあって、三国史記と並んで朝鮮半島古代史の基本文献として扱われている。
三国遺事は、歴史書として扱われている事が多いが、実体は、逸話や民話、民俗集などの集合体である。一然は、官撰史書たる三国史記の編纂方針に不満を持っており、三国史記からこぼれ落ちた説話などをかき集め整理したものを三国遺事と命名して書き記した。正史からこぼれ落ちた逸話を記したものなので遺事と名付けたようである。三国史記を日本書紀にたとえるならば、三国遺事は古事記に相当するものとされている。
- 幾つか、捏造文があり、注意が必要。
[編集] 参考文献
- 『完訳 三国遺事』 金思燁訳 ISBN 4750309923
- 1980年、六興出版刊の再刊
- 『三国遺事』 訳者 林英樹 三一書房
[編集] 関連項目
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